キネステティクは、動きを通してのコミュニケーションのとり方、人の構造や機能的な動きの理解など6つの概念で構成され、体験を通して楽しく学ぶことができます。

 

キネステティクの考えで自分自身が最も役だったことは、相手の「動きの能力」を最大限に引き出す支援の考えを学べたことです。この考え方を知り、私は介助に対する考えが大きく変わりました。

 

その他、キネステティクを学んで自分が役立ったことを以下にまとめました。

 

1.移乗動作、立ち上がり時の介助量が減り身体の負担が減った。

2.ベッドに寝ている方の並行移動が楽になった。

3.長時間ベッドに寝ている方の褥瘡が予防できるようになった。

4.重症心身障がい児・高齢者の摂食・嚥下機能が向上した。

5.動きの支援を通じて相手とのコミュニケーションがとれるようになった。

6.重力に逆らわずに介助できるようになった。

7.できるだけ相手が歩きやすくなる歩行介助の考えがわかった。

8.床坐位から椅子座位の介助が楽になった。

9.一連の入浴動作時に安全で丁寧に介助ができるようになった。

 

 

 キネステティクを習う前こちらが最大限に介助すれば相手は楽だと思っていました。確かに一時的には相手は楽かもしれませんが、長期的に見れば相手の動ける能力を奪っていたことに気が付きました。もちろん最大介助が必要な時はあります。

 

 これまで介助で身体的がしんどい、相手の動きの能力を活かす介助の考えを知りたいと思っている方はぜひ体験して頂けると嬉しいです。支援の選択肢が増え、相手を丁寧に扱い、尊重できるヒントを学べることをお約束致します。

 

引用:日本動きの学習協会